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新風舎の書評

<所長が新風舎から頂いた原稿審査の結果>

 当社の企画、編集、営業の各担当者がご応募賜りました貴稿「戦争の天才と謀略の天才の戦い」を拝読しました。日中戦争から太平洋戦争に続く大東亜戦争の真相を、国際共産主義運動の視点から解明を試みた龍井様の並々ならぬ意欲に、全員が目を見張る思いをしました。

 日中戦争史、太平洋戦争史、第二次世界大戦(第二次欧州大戦)史はこれまでそれこそ無数の刊行されていますが、これらの戦争に共通した真相を探るため公刊資料だけでも200点近くの資料を漁渉され(実際に漁渉された資料はこの数倍に達するものと拝察します)、史実に基づき「共産主義運動の暗躍」を明らかにされた龍井様の真摯な姿勢と業績は、思想の違いを超えて高く評価されるものと思います。

 本書の中で特筆すべき箇所をあげればそれこそ切りがありません。その中でランダムに1つだけあげると、月間英文雑誌「極東評論」主筆のジョージ・ブロンソン・リーの著作を発掘し、満州国建国の合理性に言及されているのは非常な説得性があります。

 日本人は「植民地支配」というと、欧米各国が行った収奪的な帝国主義的植民地支配を想像し、日本が戦前行った植民地支配は、欧米各国の収奪的なそれとは全く異なり、植民地の産業振興と民生向上に主眼を置いた人道的援助的なものであったと筆者は理解しています。このことは細川嘉六の「植民地経営論」で明らかにされていますし、台湾や韓国の古老たちが植民地時代の日本や日本語に嫌悪感を持っていない事実からも推察できます。

 「民主教育」の名のもとに行われた戦後教育により歪められた日本人の歴史観に、一石を投じる意味でも本書の価値は計り知れないものがあります。

 本書の内容はきわめて実証的で客観的です。率直に申し上げて、龍井様には失礼ながら右翼思想の方(これは左翼思想の方も同じですが)の論理展開は教条主義的で観念的なものと、筆者は誤解していました。しかし本書を読み、この理解が先入観の為せる業だと反省しました。

 筆者のような「右翼思想人観」を持つ一般日本人が大半だと思います。一般日本人のこの先入観を取り除く意味でも、実証的で客観的に著述された本書を刊行する意義は高いと思います。

 龍井様のさらなるご活躍を期待しております。

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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

龍井榮侍

Author:龍井榮侍
 東亜連盟戦史研究所は、主として大東亜戦争に関する国民の戦史知識水準の向上を目指して開設されました。

 弊研究所が確信する「正統戦史研究」とは、信用の置ける第一次史料を集め、史料に事実を語らせ、独自の史観を構成することです。だが第一次史料とて作成者の欺瞞、錯誤を含んでいるかも知れず、たとえ紛れもない真実を示していても、所詮それは膨大な歴史的事実のごく一部にすぎません。

 歴史の真実の探求は極めて困難であり、戦史研究において最も留意すべき事項は、間違いが判明すれば直ちに訂正することであり、最も禁忌すべき事項は、「自説保全による自己保身」に走ることです。よって弊研究所は、読者の皆様の建設的な礼節ある御意見、御批判、御叱正を歓迎します。
 
 所長の本拠地は森羅万象の歴史家ブログです。

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