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今こそ法の支配を尊重する平和主義を実現する秋-大日本帝國憲法義解第七十七條解説案

 平和(戦争無き状態)は実に多様である。平和には、日本国が天皇陛下を国家元首として戴く立憲君主制自由主義的議会制デモクラシー国として独立し健在している平和があれば、日本国がチベットと同様に独立を喪失し中華人民共和国の一省になっている平和(いわゆる奴隷の平和)もあり得る

 必然的に平和主義も多様であり、法の支配を尊重する平和主義があれば、GHQの戦争犯罪(1907年ハーグ陸戦法規違反およびポツダム宣言違反にして帝國憲法違反のGHQ製日本国憲法)を肯定これに服従し法の支配を放棄する平和主義もある

 歴史法学徒の一人である所長はもちろん前者の平和主義者である(詳細は韓国人を震え上がらせるための日本憲法学の密教)が故に、日本国憲法無効・大日本帝國憲法復元論に賛同し、我が国が帝國憲法に増補すべき「法の支配を尊重する平和主義條項」を提示するのである。

<大日本帝國憲法増補案>

第七十七條 大日本帝國は國際法を遵守し征服を放棄す

【第七十七條注解】

 恭て按ずるに、長きに亘れる大東亜戦争の敗北に終わりたる結果、我が國臣民は動もすれば焦燥に流れ失意の淵に沈淪せんとする傾きに陥り、詭激の風漸く長じて道義の念すこぶる衰え思想混乱の兆しが顕れり。昭和天皇は之を深憂し昭和二十一年の初めに詔を発して曰く、

「茲に新年を迎う。顧みれば明治天皇、明治の初め國是として五箇条の御誓文を下し給へり。曰く、

一、広く会議を興し万機公論に決すべし
一、上下心を一つにして盛に経綸を行うべし
一、官武一途庶民に至る迄各其志を遂げ人心をして倦まざらしめんことを要す
一、旧来の陋習を破り天地の公道に基くべし
一、知識を世界に求め大いに皇基を振起すべし

 叡旨公明正大、又何をか加えん。朕は茲に誓を新たにして國運を開かんと欲す。須らく此の御趣旨に則り、旧来の陋習を去り、民意を暢達し、官民挙げて平和主義に徹し、教養豊かに文化を築き、以て民生の向上を図り、新日本を建設すべし」と。

 御誓文中の天地の公道に基くべしとは國際法を遵守すべしとの叡旨に外ならず。本條は明治昭和両帝の遺詔に由来し、君民ともに遵守せざるを得ざるものなり

 國際法上の征服は武力を行使して他國の全領域を自國領に併呑するをいう。後陽成天皇によって征夷大将軍に任ぜられ応仁の乱以降百年に亘る戦國乱世に終止符を打つた徳川家康の制定せる武家諸法度に「弓馬はこれ武家の要枢なり。兵を号して凶器となすも、やむを得ずしてこれを用う。治に居て乱を忘れず、何ぞ修練に励まざらんや」とあり。これ軍隊を統率する邦國為政者の心得なり。

 大日本帝國は抑止力として平素軍隊を培養し雄武の國風を保つと雖も、國際法に則り已むを得ざる場合に限り武力を行使し、征服を放棄す

 孫子曰く、「兵は國の大事にして、死生の地、存亡の道なり、察せざるべからざるなり」と。故に又曰く、「百戦百勝は善に善なるものにあらず、戦わずして人の兵を屈するは善の善なり。故に上兵は謀を伐つ。その次は交を伐つ。その次は兵を伐つ。その下は城を攻む」と。

 征服は莫大な國力を消耗するのみならず被征服民の心を安んじて之を治め得ないものなれば、今日既に我が帝國に百害有りて一利無く、武力の濫用にして城を攻む下策に似たり。蓋し國の囗(かこい)は城壁に囲まれた領土を示し、口(くち)は領土に居る人々の集落を意味し、戈(ほこ)は領土を防衛する軍隊を表せばなり。 

【第七十七條参照】

フランス憲法(一九四六年)前文 フランス共和国は、征服を目的とするいかなる戦争も企てず、又いかなる国民の自由に対しても決してその武力を行使しない。


 もしもアメリカ合衆国が戦時国際法を蹂躙し、イランや北朝鮮にマッカーサー占領軍憲法(日本国憲法)第9条と同じ条項を持つアメリカ軍製の憲法を押し付ける時には、我が国は明治昭和両帝の遺命に従い断固としてアメリカ合衆国およびアメリカ軍を非難し、アメリカ軍製憲法の無効を国際世論に訴え、国際法秩序を維持する強制力の一つである「違法国に対する国際世論の非難と圧迫」の形成に尽力しなければならない。これが法の支配を尊重する平和主義である

 我が国が「法の支配の尊重する平和主義」を実践するには、GHQの戦争犯罪すなわち1907年ハーグ陸戦法規違反およびポツダム宣言違反にして帝國憲法違反のGHQ製日本国憲法の無効確認を宣言し、法の支配を放棄する平和主義-日本国憲法有効論-と決別しなければならない。

 しかし我が国の政府はこれと決別しない。そのことが我が国に、文部省がGHQの戦争犯罪を批判する教科書に検閲を仕掛けこれを認可しないという法戦不能に陥る日本の悲劇をもたらしているのである。


<関連ページ>

イランに憲法第9条を与え給え!有効界護憲派平和主義運動の論理的帰着点

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龍井榮侍

Author:龍井榮侍
 東亜連盟戦史研究所は、主として大東亜戦争に関する国民の戦史知識水準の向上を目指して開設されました。

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 歴史の真実の探求は極めて困難であり、戦史研究において最も留意すべき事項は、間違いが判明すれば直ちに訂正することであり、最も禁忌すべき事項は、「自説保全による自己保身」に走ることです。よって弊研究所は、読者の皆様の建設的な礼節ある御意見、御批判、御叱正を歓迎します。
 
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